2019-01-01から1年間の記事一覧

得体のしれない、胡散臭い写真

今年最後の金曜日だ。来年はさらに得体のしれない、もっと胡散臭い写真をめざして精進しよう。

無 駄

撮るものがないときは撮らないでおく、という当たり前なことができなくて、無駄にシャッターを押しているのは私です!!。

対話編 その2  イメージを逆なでする 写真論講義 理論編 前川修  をながめる。

対話編 その2 イメージを逆なでする 写真論講義 理論編 前川修 をながめる。 〇どんな本●写真という現象をストレートに考えて行くという本ではなく、すでに書かれた、かなり古い写真論(と書いた人)を評論するという、言ってみれば「写真論」論という体裁…

偽対話編  写真論

偽対話編 写真論 〇なぜ写真関連の本を読むのか●写真を読むことや見ること、つまり写真世界の拡張(マクルーハン的な意味で)を図りたい、楽しみたいからと言っておこう。 〇読むことで写真を撮ることや、読むことの何かが変わったか●即効性はないだろうが、…

夢の歌

空が おれのゆくところへ ついてくる 夢の歌 チッぺワ族 金関寿男訳

野中ひとみ写真展  糸引き飴

べースとなる写真の本来持っているイージや存在感を棄損することなく、というより刺繍という技を付け加えることによって、ベース写真のイメージをさらに拡張して新しいアートを創りだされている写真展⁉です。 写真と刺繍の楽しいハーモニー、明日はもう最終…

ダライ・ラマ自伝

ダライ・ラマ自伝 ダライ・ラマ14世 中国の侵略、亡命など苦難の道を歩かれているにもかかわらず、 この自伝に通底する明るさには驚きました。宗教的人格とはこのような ものかも知れません。 ブッダとイエス 「修行者ゴータマは、<さあ来なさい><よく来…

はじめがかんじん⁉。

大阪市内中心部で撮った写真で、新しくブックを一冊作ってみた。 かなりの量のデータからのセレクトだったので、いつものパターンである量で浴びせ倒せるだろうと考えていたが甘かった。 いつもなんらかのコンセプトに基づいて写真を撮っているわけではない…

写真コレクターとの対話

ある写真コレクターとの対話 私 まず、なぜあなたは私の撮った写真を集めているのですか。コ 私以外のだれが、あなたの駄写真を集めると言うのですか。私があなたの写真を集めるほかない、いわば必然ともいえる行為なのです。 私 仕方がなかったというのはわ…

古くなったもの

世の中にふりぬるものは 津の国の長柄の橋とわれとなりけり 題しらず よみ人しらず 古今和歌集 世の中で古くなったものは、大阪の長柄の橋と私だ⁉

カメラがつぶれた

カメラがつぶれたので致し方なく、新しく(中古カメラ)を買った。自分の撮る写真のイメージを中から変えるのはなかなか難しいので、外から変える方法として、カメラを変えるのも手だと思った。デジタルカメラであっても結構写り方はモノによっていろいろ違う…

写真は好き勝手に撮っていいんだよ

写真は好き勝手に撮っていいんだよ。と言ってくれる写真のある、写真展や写真集を見るのはとてもうれしい‼。

幸福と人生の意味の哲学 山口 尚

幸福と人生の意味の哲学 山口 尚 肌(感覚)にあわない気持ちの悪い文体(一応自分にとってと入れておきます)だったので、目次は面白そうだったのですが、少し読んで読むのを止めました。 哲学風味の自分語りでも結構なんですが、エンターテインメント的な面…

なぜ人は美を求めるのか―生き方としての美学入門  小穴晶子

なぜ人は美を求めるのか―生き方としての美学入門 小穴晶子 ギリシャ哲学から仏教、そしてポール・リクールまで、さまざまなトピックが蛇行しながら流れていくが、タイトルの「なぜ人は美を求めるのか」という本流にまとまって行って大きな流れにになっている…

テクマク写真展 バルコニー

テクマク写真展 バルコニー 写真を見ているときメロディを感じることは多々ありますが、テクマクさんの写真展「バルコニー」は一見テンションが低そうに見えるが、実はそうではない写真がならんでいて、ゆっくり見てゆくと体がわずかにふるえるようなゆるや…

写真を紡ぐキーワード123 大和田良

写真を紡ぐキーワード123 大和田良 参考図録を見ると書籍からの引用という形で著作権をクリアーする教科書としての編集をされているようなので、学生さんに向けての書籍であることは間違いないでしょう。 そして、内容的にも教科書的としか言いようがあり…

美学への招待 増補版 佐々木健一

美学への招待 増補版 佐々木健一 10年以上前に読んだ旧来の版と比べて目を引くような変化はなく、増補版をわざわざ買うことなはないと思いました。新書版でその業界(美学)の概略がつかめるまともな手引きの書として優秀だったのは確かなのですが、増補版を…

センスてなんだ

センスてなんだ ・まず辞書を引いてみると。 センス 精選版日本語大辞典(ネットで拾った)〘名〙 (sense) 人それぞれの内面にある感覚的なもので、感じ方、理解の仕方、あるいは表現の仕方に現われ出るもの。特に、ちょっとした行為や微妙な事柄についていう…

吹雪大樹写真展  イーラ/ERA reel-2

吹雪大樹写真展 イーラ/ERA reel-2 先日アビィさんで写真の話をしていた時、私が「シャッターを押したい」と言ったとき、吹雪さんは「展示をしたい」と言われた。考えてみれば写真を撮っただけでは何事にもならず、写真展や写真集となってはじめて表現行…

ことばの果ての写真家たち 高橋義隆

ことばの果ての写真家たち 高橋義隆 むかしスーザン・ソンタグさんの写真論のアマゾンレビューを読んでいたら、ソンダクさんは「写真を撮らないから写真のことをよく分かっていない」(今見たらなかったので、本当にあったのだろうか⁉)というレビューがあっ…

艶めかしい墓場

艶めかしい墓場 萩原朔太郎 風は柳をふいてゐますどこにこんな薄暗い墓地の景色があるのだらう。なめくぢは垣根を這ひあがりみはらしの方から生〔なま〕あつたかい潮みづがにほつてくる。どうして貴女〔あなた〕はここに来たのやさしい 青ざめた 草のやうに…

写真関連の本三冊。

写真の歴史 表現の変遷をたどる イアン・ジェフリー 以前同じ著者の残念な写真に関する本を読んでいたのを失念していました。この本も美術や写真評論家に多い、なにを目的に書かれたのがよく解らないもので、読む方もどう読んだらいいのかがわからない本でし…

今日の芸術 岡本太郎

今日の芸術 岡本太郎 65年以上前に書かれ、今現在も古本屋に行けば108円でよく見かけるほど読まれている、すでに古典と言っていい本です。 芸術はみんなのものだ(まとめすぎ)という、絵を売らなかった画家、岡本太郎自身の芸術へのマニュフエストが小…

世界の写真史∥ヘルムート・ゲルンシャイム/著∥美術出版社

世界の写真史∥ヘルムート・ゲルンシャイム/著∥美術出版社 著名な写真家のプロフィールが並んでいるだけの簡便な写真史ではなく、写真という世界をちゃんと歴史として掘りさげるためのアプローチがなされている本格的な写真史と言える本だと思いました。 原著…

シュワルツは、展覧会を組織したのですか。

シュワルツは、展覧会を組織したのですか。 だれでもカメラを手にすることができるし、だれでも写真を撮ることができる。写真は単純なものだと、一般にはそういうが、しかし実際には、単純なものであるというまさにその点で、並はずれて難しいものなのだ。そ…

その展覧会でナンシー・ニューホールと仕事をしたのですか。

その展覧会でナンシー・ニューホールと仕事をしたのですか。 ともいえない。私はただその場にいて、彼女がこっちの写真をあっちに、あっちの写真をこっちにという具合に働いていたのを見ていただけだった。ただ、見ているだけでも、ある写真を別の写真に組み…

観的実存とでもいうものと、対象そのものに対する感情的な理解との関係ついてある感じ方持つようになったのはこのころなのでしょうか。これら二つには関係があるのですか。

客観的実存とでもいうものと、対象そのものに対する感情的な理解との関係ついてある感じ方持つようになったのはこのころなのでしょうか。これら二つには関係があるのですか。 写真を撮るという作業、すくなくともその大部分は、直感的なものだ。理論的に予想…

作品のなかで常に追求してきたような哲学的な関心はありますか。

作品のなかで常に追求してきたような哲学的な関心はありますか。 いや、私はあらゆる意味での経験を信じている。文字、音楽、友人、美術などから得た経験だ。こういったものからの経験が積み重なり、蓄積してゆく。そして、この経験の蓄積が哲学となる。この…

記録写真は純粋に記録だと思いますか。それとも独自の美学を持っているのでしょうか。

記録写真は純粋に記録だと思いますか。それとも独自の美学を持っているのでしょうか。 できる限り力を尽くすことはできます。例のナバホ族の本のなかには、純粋に記録であって、デザイン的な意味ではまるで水準に達していないものもあります。そういうものが…

ポートレートを撮るとき、その人の何をーおそらく本質だろうと思いますがー見て撮るのですか。

ポートレートを撮るとき、その人の何をーおそらく本質だろうと思いますがー見て撮るのですか。 そうじゃないのよ。こういうおかしな質問をしてくる人がいるよのよね。ああしろこうしろと指図しないし、やりたいようにやらせておいて、私に見えた時に撮るの。…