2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

今日の芸術 岡本太郎

今日の芸術 岡本太郎 65年以上前に書かれ、今現在も古本屋に行けば108円でよく見かけるほど読まれている、すでに古典と言っていい本です。 芸術はみんなのものだ(まとめすぎ)という、絵を売らなかった画家、岡本太郎自身の芸術へのマニュフエストが小…

世界の写真史∥ヘルムート・ゲルンシャイム/著∥美術出版社

世界の写真史∥ヘルムート・ゲルンシャイム/著∥美術出版社 著名な写真家のプロフィールが並んでいるだけの簡便な写真史ではなく、写真という世界をちゃんと歴史として掘りさげるためのアプローチがなされている本格的な写真史と言える本だと思いました。 原著…

シュワルツは、展覧会を組織したのですか。

シュワルツは、展覧会を組織したのですか。 だれでもカメラを手にすることができるし、だれでも写真を撮ることができる。写真は単純なものだと、一般にはそういうが、しかし実際には、単純なものであるというまさにその点で、並はずれて難しいものなのだ。そ…

その展覧会でナンシー・ニューホールと仕事をしたのですか。

その展覧会でナンシー・ニューホールと仕事をしたのですか。 ともいえない。私はただその場にいて、彼女がこっちの写真をあっちに、あっちの写真をこっちにという具合に働いていたのを見ていただけだった。ただ、見ているだけでも、ある写真を別の写真に組み…

観的実存とでもいうものと、対象そのものに対する感情的な理解との関係ついてある感じ方持つようになったのはこのころなのでしょうか。これら二つには関係があるのですか。

客観的実存とでもいうものと、対象そのものに対する感情的な理解との関係ついてある感じ方持つようになったのはこのころなのでしょうか。これら二つには関係があるのですか。 写真を撮るという作業、すくなくともその大部分は、直感的なものだ。理論的に予想…

作品のなかで常に追求してきたような哲学的な関心はありますか。

作品のなかで常に追求してきたような哲学的な関心はありますか。 いや、私はあらゆる意味での経験を信じている。文字、音楽、友人、美術などから得た経験だ。こういったものからの経験が積み重なり、蓄積してゆく。そして、この経験の蓄積が哲学となる。この…

記録写真は純粋に記録だと思いますか。それとも独自の美学を持っているのでしょうか。

記録写真は純粋に記録だと思いますか。それとも独自の美学を持っているのでしょうか。 できる限り力を尽くすことはできます。例のナバホ族の本のなかには、純粋に記録であって、デザイン的な意味ではまるで水準に達していないものもあります。そういうものが…

ポートレートを撮るとき、その人の何をーおそらく本質だろうと思いますがー見て撮るのですか。

ポートレートを撮るとき、その人の何をーおそらく本質だろうと思いますがー見て撮るのですか。 そうじゃないのよ。こういうおかしな質問をしてくる人がいるよのよね。ああしろこうしろと指図しないし、やりたいようにやらせておいて、私に見えた時に撮るの。…

BRUTUS 決闘写真論

BRUTUS 決闘写真論 大型カメラを使う場合、あらかじめ頭の中で画を完全に作り上げておかないと撮れないからです。私の場合、セッテイングの前にはすでに写真が決定しているのです。スティーブン・ショア P21 まあ、この雑誌全体を見れば決闘ではなく、なれ合…

見るという過程を通して、人は発展していくのだとは思いませんか。

見るという過程を通して、人は発展していくのだとは思いませんか。 人が発展するのではなく、人が発展させるものだろう。人は練習を積んで、人はものを見るということを学ぶのだ。テニスと同様に、実戦を積むほど上達する。身のまわりのものをよく観察するほ…

あの有名な、母親が娘を風呂に入れる写真はどうやって撮ったのですか。

あの有名な、母親が娘を風呂に入れる写真はどうやって撮ったのですか。 ある日、私は妻のアイリーンに言った。「例の写真を撮ろうと思う」。私の頭のなかには、子供が母の抱かれ、愛情が滲み出てくるような絵が構想としてあった。私は彼らの家を訪ね、拙い日…