2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧
写真史家に要求されるものは 大卒程度の教育、素質、信頼できる性格、正確な判断力、広範な知識、美術に関する鑑識眼、几帳面さ、忍耐力、文筆力。たぶんこういったものが不可欠の要素だろう。 ヘルベルト・ゲルンシャイムへのインタビューより
写真のなかに具現しょうとしてきた人間哲学のようなものはありますか。 多くの場合、芸術家の語る未来の計画、過去の成果は、不適当であり、たいして意味のない言葉だと思う。大切なのは作品そのものであり、ある意味では芸術家は作品をもとにした人間哲学に…
これから写真を始めようとする学生に対して、どのようなことをさせますか。 自分自身の経験を深く見つめて、写真のなかに何を表現したいのかを自覚させるようにしたい。観察を続けていると、自分が特定のものに繰り返し繰り返し注目するのに気づく。そして注…
美術教育について、何かお考えをお持ちですか。 いまだにどうやって絵を描くかを教えているものがいる。美術学校では、キャンパスの上のことだけにしか関心を示していないように思える。こういったアカデミックな概念がいまだに生きているというのは驚きだ。…
マグナムという名はどこから来たのですか。 キャパが付けたのだ。シャンペンと関係があるのかどうかは知らない。けれど、会議のたびに一本開ける口実にはなった。 ジョージ・ロジャーへのインタビューより。
あなたの写真のなかには、中心になる哲学的なテーマがありますか 自分を楽しませることができるかどうかという問いだろう。もしそれができれば、主題を楽しませることもできるだろうし、観衆を楽しませることもできるだろう。テストにはなる。けれど、まず自…
記録写真の将来をどうお考えですか。 詩情の表現ということを除いては、写真の記録的な側面に興味を持ったことはない。生活から浮かび上がってきたような写真だけが私を惹きつけるのだ。見ることの歓び、感性、官能、イマジネーション、そういったものを心に…
学校で修業したことや、写真に欠かせない綿密さや訓練を無駄なことだと思いますか。 いや、私はプロになったのだから。写真家になるためには修業が、膨大な忍耐力が必要だというのは事実だ。よく写真家は「イメージの狩人」だといわれる。写真家をそんなふう…