2022-01-01から1年間の記事一覧

視点

視点 カ この文章全体のタイトルは「写真家の眼」ですが、それはシャーカフスキーさんの眼を通った写真ということなんでしょうか。 デ 何もしていないのに息が切れて最終回。そして、シャーカフスキーさん結局のところはどういう視点(眼)で写真を見ている…

テーマは時間

カメラ君とデジおじさんの対話 テーマは時間だそうです。 カ 写真と時間の関係とは。 デ まずシャッタースピードのことが思い浮かびますが、このあたりの技術論は私にはよくわからないので、ネットなどを参照いただく方が確実だと思います。 そして写真には…

フレーム

カメラ君とデジおじさんの対話 カ 次は「フレーム」です。では好きなことを語ってください。 デ 前の「細部」と「フレーム」は同じような気もしますが、まあ ええええがなのこころで行きます。 シャーカフスキーさんは自然や街には枠はなく、写真家はそれを…

細部

カメラ君とデジおじさんの対話 カ シャーカフスキーさんのいう「細部」について。 デ シャーカフスキーさんは目利きですが、説明はあまり上手ではないようで、ここで「細部」が何を意味しているのかはよくわかりませんでした。 文章の最後の方にキャパからの…

パースペクティブ

カメラ君とデジおじさんの対話 2 カ シャーカフスキーが挙げた五つの写真の構成要素の一つ「ものそれ自体」についてなんか述べよ。 デ 目とカメラという認識手段で世界を見るとき、それぞれの人が持つ視点(パースペクティブ)が現れるわけなんですが、それ…

カメラ君とデジおじさんの対話

カメラ君とデジおじさんの対話 カ もう年なんだからちゃんと構図を考えたりしてゆっくり写真を撮られてはいかがでしょうか。 デ デジタルの恩恵でとてもローコスト(使えばいくらでも天井知らずなんでしょうが)に芸術活動ができるので、アホみたいにシャッ…

なんだかなぁ

ほぼ読まずに書いてますので、そこのところよろしくお願いいたします。 日本は写真集の国である 金子隆一 写真にまつわるコラム集。 写真史的な知識の羅列だけで終わっている、ちょっと浅すぎる本。 中平卓馬論 江澤健一郎 写真家中平卓馬に関する評論集。 …

変身の歌

変身の歌 スー族 金関寿夫訳 おれは自分のことを狼だと思っていた けれど暗くなってフクロウが鳴き出すと おれは夜がこわくてたまらんのだ

うろたえる

ウィトゲンシュタインという名を声にだすとき 読んだことはあるけれど、聞いたことがないので うろたえる 対話のない世界は危険なこともある

追剥

僕の仕事にあらわれる引用は、のんびり歩いている者から確信をふんだくろうと、武器を手に飛び出す追剥みたいなものである。 ヴァルター・ベンヤミン この道一方通行路 p115

写真史

日本写真史 1845━2017年 レーナ・フリッチュ 〇いいところ ・大型の本で図録のサイズが大きく、ピックアップされた写真の点数も多いので楽しく眺められます。・短いが写真家のインタビューが掲載されている。(量、内容ともにおまけ程度なのが残念。…

さくらはまだまだ咲かないけれど

さくらはまだまだ咲かないけれど ゆつたりと生きゆく人とゆつたりと死にゆく人が花の真下を 仙波龍英

駄文です

趣味の社会学 片岡栄美 趣味で社会学をやっているというということではなくて、趣味を社会学した論文集。 ブルデューの社会学理論を下敷きにしておられるようですが、学者さんとしてはどうののかは知りませんが、読み物としては面白くありませんでした。 写…

写真はメディアである

写真はメディアである メディアとは定義的に言えば何かと何かをつなぐ媒体 自分の観た美しい景色を誰かに見せる、いま起こったことを伝える とりたてて伝えたいものやことがない私が撮る写真も自分と世界とをつなぐもの なかでも私の知らない世界を認識する…

問い

ここにある写真がいい写真であるかどうかなどを、ことばにして語れるのが写真評論家の力量であり役割だと言えないことはない。 ことばで表現するということは普通に考えれば論理化することであり、そのための方法(論)が必要となる。 むろんコラム的な好き…

写真そのものと対峙する

一葉(一群でもいいよ)の写真が眼の前にある。 女性か男性か、年齢はいくつくらいか、どこに住んでいるのかなどの撮影者の情報は隠されている。 おまけにその写真はネット上にあり、美術館やギャラリーという何らかの判断を招く装置からも離されている。 言…

写真は純粋に偶発的なもの

「写真」は純粋に偶発的なものであり、またそのようなものでしかありえない(そこにはつねにある何ものかが写っている)--これに反してテキストはただ一つの語のとつぜんの働きによって、一個の文の内容を記述から意見へと変えることができる--ので、「…

写真の本質

写真に本質なんてものはない ことばに本質なんてものがあったら困るのと同じだ 様々な写真によって表現されたものが存在するだけである

ラッキョウの皮をむくように

ラッキョウの皮をむくように 〈私〉をむいてゆくと 親からのDNA 生まれ育った大阪 面白くもない教科書 数えてもしかたのないものが 剥がれ落ちてきて〈0〉になる もっとも〈0〉が〈私〉であるので なんのもんだいもない

ブランド戦略

アヴェドンの宇多田ヒカルと森山大道の宇多田ヒカルはどう違うのか。 両方とも宇多田ヒカルというシンガーのブランド戦略の一環として依頼された宣材写真である。 普通には広告写真のタイトルはトヨタと言うブランド名かカローラという商品名だが、ここでは…

見ることからすべてが始まる アンリ・カルティエ=ブレッソン

見ることからすべてが始まる アンリ・カルティエ=ブレッソン インタビュー/会話(1951-1998) ブレッソンさんはおしゃべりな人ではなく、愛想も悪そうですが、語らねばならないいこと、語る必要があると思われることに関しては、無駄なく、きちっ…

普通に見えるけれどへん

SELF AND OTHERS 牛腸茂雄 牛腸茂雄さんがこの写真集で言いたかったこと(この写真集はこう読んでね)は「SELF AND OTHERS」というタイトルに集約されており、それはこの写真(集)を読めば納得できるものでしょう。 そして、牛腸さんの写真より前に出てきてい…

インスタグラム

インスタグラム インスタをを始めたころニュースなどでしか写真を見ることの少ないアフリカ、中東などの国々でインスタを使っている人たちを探してフォローしていました。 こちらからフオローを外すことはほとんどなかったのですが、私の訳の分からない写真…

無名性の中に

〇たとえば教科書に載っているみんなが知っている詩歌と同じような写真があるのかどうか気になったので、ネットで探してみた。 ・15分程度(飽きた)で、検索ワードもええ加減なものなので、ほぼヒットなしであった。ベッヒャーの画像があったが、詳細はわ…

図説 写真小史 ウォルター・ベンヤミン

図説 写真小史 ウォルター・ベンヤミン ベンヤミンさんの他の文章、例えばパサージュ論などを読んでいてもその発想と発見に古さを感じることはありませんが、写真関連の文章 というかメディア論は古くなっているように感じるのはなぜなんでしょうか。 もっと…

またしてもベンヤミンさんを読んでみる

またしてもベンヤミンさんを読んでみる といってもいつもの複製時代の芸術作品だけなんですが、最近読んだ写真関連の本に引用されていて、ホンマにそんなこと書いてあるのと確認したかったためです。 残念ながら引用されている文章がどの部分であるのかはよ…

自分自身を燃やす写真

あらゆるものが短期間に消費され消えてゆく。むろん写真も例外ではない。消えてゆくことは必然であり、良いことでも悪いことでもない。 そして、消えてゆくからこそ自分自身を燃やす写真を撮りたいと思う。

また、写真の本2冊

写真はわからない 小林紀晴 無理に分類すれば写真入門か、下の本と同じ写真の読み方になるかと思いますが、内容は薄くきわめて凡庸な本だと思いました。 自身の写真家経験の記述がメインとなっているのと、素直な文章がいいところだと思いますが、新書版でそ…

写真の本2冊

決闘写真論 篠山紀信 中平卓馬 篠山紀信の写真と中平卓馬の文章が決闘する本。再読だがやはり私には中平さんの文章がわからないので決闘しているかどうかはわからない。 篠山さんは眼がカメラの人だが、このレジスター付きカメラには遠い昔に飽きてしまった…

北島敬三写真展 UNTITLED RECORDS

北島敬三写真展 UNTITLED RECORDS 大型ビューカメラ(たぶん)の圧縮感と粒状感が曇り空のグレーとあいまって、きれいで見入ってしまいました。 そしてUNTITLED RECORDS シリーズの冊子を全部、ゆつくり見たくて人の少ない時間帯に再訪して堪能しました。 何…