写真関連の本三冊。

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写真の歴史 表現の変遷をたどる  イアン・ジェフリー


以前同じ著者の残念な写真に関する本を読んでいたのを失念していました。この本も美術や写真評論家に多い、なにを目的に書かれたのがよく解らないもので、読む方もどう読んだらいいのかがわからない本でした。また、解釈であっても「あぁ、こういう見方もあるんだな」といった、新しい世界を見せてくれるような要素もなく、表現の変遷というのもよくわからず、結局のところなんか訳の分からないことを難しく言えばよかった時代の名残りといったところでしょうか。

 

時の宙づり  生・写真・死  ジェフリー・バッチェン


写真展の図録の様で、沢山の写真が並んでいるにはいるのですが、写真そのものに力がなく、あまり面白い本ではありませんでした。同じような傾向の写真を集めても、それがどうした感が強くあるだけで、人に見せたいという思いは感じられませんでした。骨董市やフリーマケーットで買ってきた写真(強く意識して撮られていない写真)を見せるためには、キュレーターがもう少し、選択と見せ方に工夫がないと人様に見せるものはできないのではないでしょうか。


写真の物語 打林俊


ナナメ読みで書いて申し訳ないのですが、いろいろな事が書いてあるものの、どこかで読んだことがあるようなお話がだらだらと羅列されており、無駄に長くなっているので、ご自分の関心のあるメインテーマに絞り込んで、新書版程度のボリュームにされる方がよいのではと思いました。