シュワルツは、展覧会を組織したのですか。

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シュワルツは、展覧会を組織したのですか。

だれでもカメラを手にすることができるし、だれでも写真を撮ることができる。写真は単純なものだと、一般にはそういうが、しかし実際には、単純なものであるというまさにその点で、並はずれて難しいものなのだ。そして解決しなければならない問題はここにある。我々はジャーナリストの作品を文学として受け入れることはできない。もちろん例外はいくらもある。例えばカルティエブレッソン、例えばユージン・スミス。しかし、問題になるのは、写真が芸術であるのは世間の考え方なのだ。これはまったく的はずれだ。もちろん、社会的関心が関わる部分もある。アーネスト・ヘミングウエイがヨーロッパ戦線で書いたトロント・デイリー・スターのコラムのように。このコラムは文学の一部なのだ。おそらく人類は写真の「文学」とは何かを見極める時期に来ているのだろう。


ボーモンント・ニューホールへのインタビューより


何回か続けた写真に関するインタビューからの引用は「写真術 21人の巨匠 ポール・ヒル他 1988年」という本からです。