ダライ・ラマ自伝

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ダライ・ラマ自伝  ダライ・ラマ14世


中国の侵略、亡命など苦難の道を歩かれているにもかかわらず、

この自伝に通底する明るさには驚きました。宗教的人格とはこのような

ものかも知れません。

 

ブッダとイエス

「修行者ゴータマは、<さあ来なさい><よく来たね>と語る人であり、
親しみあることばを語り、喜びをもって接し、しかめ面をしないで
顔色晴ればれとし、自分のほうから先に話しかける人であった」
と伝えられている。      ブッダ物語 あとがき


どうもこの男、人の家に招かれて飲んだり食ったりわいわい楽しくやるのが
ひどく好きだったらしい。それらしい場面は福音書でも時々言及されている。
エスにはどうしても、苦虫をかみつぶして、何曜日と何曜日には断食し、
などとやることはできなかったのだろうし、まして、荒野に出て行って蝗と
野蜜で禁欲的に生きぬくヨハネなど、尊敬はしても、自分の生き方としては
とらなかっただろう。 イエスという男 P278