2023-01-01から1年間の記事一覧

制度論

「美術館はスポンサーに働きかけるために文化的権威と信用が必要なのです。そして画家も同じでしょう。かくて依存のあらゆる回路ができあがります。画家たちは市場に出ていくためにも、公的な援助を得るためにも、美術館で展示することを必要としています。…

写真史Ⅱ

中古カメラ市 いまもあるかどうかは定かではないが、以前(大昔の話だ)には定期的に中古カメラの市が立っていた。 黒門市場の近くに中古カメラらやフイルムを商う小さな店があった。何台かカメラを買ったり、修理をお願いするために通った。 その店の店主に…

写真史1  カメラを買った

写真史1 カメラを買った 仕事先からの帰り道、ビジネス街の少し外れを歩いていると中古カメラ店があった、なんとなく覗いてみるとそのショーウィンドーにブラッククロームのアサヒペンタックスK2DMDがあった。 姿が良かったのでカメラのことはよく分か…

意識する

意識してシャッターを押さないと写真にならないとしても、いったいぜんたい意識するというのはどんな状態なんだろうか。 孔子さん的に言えば 心ここに在らざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず、食えども其の味を知らず 大学 といった状態だろうが、こ…

掌の中の風

ルバイヤート オマル・ハイヤーム ないものにも掌(て)の中の風があり、あるものには崩壊と不足しかない。ないと思えば、すべてのものがあり、あるかと見れば、すべてのものがない。

自分がいいと思う写真を選ぶ

自分がいい写真と思っているものと、皆さんにいいと言ってもらえる写真が違うことがあるが、自分がいいと思う写真を選ぶほかに方法はないだろう。

できるだけ自覚的であること

生きている時代、年齢、ジェンダーなどなど写真を撮るのにも、様々なものに縛られているが、できるだけ自覚的である以外にそこから抜け出す方法はないようだ。

写真創造

写真において発見するということは 創造するということだ

不思議

うまく撮れたと思える写真を集めても力のあるブックにならない不思議。

批評

私はこの写真をこう読んだ(解釈した)とは言えるかもしれないが、こうすればもっと魅力的なものになるのではないかといった、クリティカルなことを言うのは難しい。

シャッターを押すのは楽しい

何を撮ってもちょつと違う写真にしてしまう人がいる 素晴らしいとは思うが、まあ才能はなくとも シャッターを押すのは楽しいからいいのだ。

変身の歌

変身の歌 スー族 金関寿夫訳 おれは自分のことを狼だと思っていた けれど暗くなってフクロウが鳴き出すと おれは夜がこわくてたまらんのだ

絶対平面都市 森山大道 鈴木一誌

絶対平面都市 森山大道 鈴木一誌 これは森山大道さんへのインタビュー本(あとがきに対話を終えてと書いてあったけど、これは対話ではない)なんだろうと思うが、インタビュアーがしゃべり過ぎて読みにくい本になっている。だれもインタビュアーさんのどうで…

もっと軽く

せっかくだから、もっと軽くシャッタを―押そう。

言葉で説明してくれる人

この人のこの写真にはこんな特徴があって、それが見る人を刺激するということを、いい悪いや、好き嫌いだけではなく、きっちりと言葉で説明してくれる人を必要としている

旅人かへらず

旅人かへらず 西脇順三郎 旅人は待てよこのかすかな泉に舌を濡らす前に考へよ人生の旅人汝もまた岩間からしみ出た水霊にすぎない

表層

写真は表層だけを写しとるはずだが写真を見ていると底の方からある感情のイメージが浮かび上がってくるそれは見る人が持つている過去の痕跡ではなく写真の内にすでに存在しているものだろう *少し前に書いたものをリサイクルしました

現代文明の悲惨なところ

染物屋の手 W.H.オーデン 中桐雅夫訳 詩人が詩を作るよりも、詩について書いたり語ったりする方がお金になるというのは、現代文明の悲惨なところである。わたしがこれまでにつくった詩はすべて好きだからこそ書いたのだ。一遍の詩ができると、それを売ろうと…

写 真

「写真」という谷川俊太郎さんの写真と詩で構成された本からピックアップさせていただきました。 1 どんな情景もどんなドラマも光と影に還元してしまうのが、 写真の魅力かと思う。 太陽がもたらした今朝の光が、人知のおよばない長旅をしてきていることを …

きみの胸の傷口は今でもまだ痛むか

「死んだ男」鮎川信夫 たとえば霧やあらゆる階段の跫音のなかから、遺言執行人が、ぼんやりと姿を現す。──これがすべての始まりである。 遠い昨日……ぼくらは暗い酒場の椅子のうえで、ゆがんだ顔をもてあましたり手紙の封筒を裏返すようなことがあった。「実…

勾配

勾配 森川義信 非望のきはみ非望のいのちはげしく一つのものに向つて誰がこの階段をおりていつたか時空をこえて屹立する地平をのぞんでそこに立てばかきむしるやうに悲風はつんざき季節はすでに終りであつたたかだかと欲望の精神にはたして時は噴水や花を象…

写真はいい趣味だ

写真はいい趣味だ 足腰が立たなくなっても自分の撮った写真をニタニタしながら楽しめる そして それは昔をなつかしむなんてケチなことではなくて いま 現在の写真世界をつくり出しているからなのだ

妄想写真叢書 4

妄想写真叢書 4 十巻 数量データから写真を見る 例えばいま写真を趣味とする人たちがどれ位いるのかを知りたくともデータが見当たらない、まともなデータはカメラの販売数くらいしかないのはおかしな話だと思う。カメラメーカなどは独自調査をしているのだ…

妄想写真叢書  3

妄想写真叢書 3 七巻 写真の考古学 古くから文字やイラストで記録するのが好きだった(ような)日本人の根底を掘り起こす。森山大道さんの「記録」ではないにしても、写真は残っても、撮った人はフエードアウトしてゆく写真の不思議さをも考察する。佐藤守…

妄想写真叢書 2

妄想写真叢書 全12巻 四巻 語られた写真史 というか写真評論を評論する。 職業写真家はクライアントによって評価されるが、写真評論家は誰も評価しない。 それは写真評論家のほめた写真のことなんて誰も気にしない現状を考えると,そういういうことなんだろう…

妄想写真叢書

妄想写真叢書 全12巻 一巻 蒼氓写真史 写真の大衆化とシンクロ(もしくはリード)していたコダックの社史からスマホ写真のリアルまで、普通の人たちがたどった草創期から現代までの写真と写真市場の変遷史。 二巻 カメラから見た写真史 例えばカメラのA化に…

手放すこと

私は主に自分のために写真を撮っている、言ってみれば自己満足するために撮っている。 にもかかわらず、ただただ美しいとか、好きだからというものだけを撮っていてもいい写真(自分が満足できる写真)が撮れるわけではない。 写真撮ることは何ものかを選ぶ…

世界の見方

写真はあなたや私の世界の見方を提示するための方法なんです。

夢の歌

夢の歌 チッペワ族 金関寿夫訳 おれは空のうえを 歩いている。 鳥に おれはついてゆく