写真コレクターとの対話

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ある写真コレクターとの対話


私 まず、なぜあなたは私の撮った写真を集めているのですか。
コ 私以外のだれが、あなたの駄写真を集めると言うのですか。私があなたの写真を集めるほかない、いわば必然ともいえる行為なのです。


私 仕方がなかったというのはわかりました。で、集めてどうしたいのですか。
コ 集めて眺めて、楽しんで、それからコレクターボックスをつくり、時間、ロケーション、できればおまけにコンセプトを設定して、分類して整理するのです。まあ、賽の河原で小石を積む作業だと思っていただければいいのではないでしょうか。


私 集めるだけ集めて、展示するとか何か表現するための手助けはしてはもらえないのですか。
コ 自家消費のレベルを高めることだと言って逃げておきます。


私 せっかくですので、これからどんなモノをこれから収集したいと思っておられるのでしょうか。
コ 世の中でうける商品価値のあるものは無理としても、持っていて自己満足に浸れるくらいのレベルのものをお願いしたいところですが、目利きとしてのトレーニングをちゃんとしたこともないので、見ていて楽しものであれば文句はいいません。


私 頼りない眼で見て、収集されてもアカンのではないのではないでしょうか。
コ この場合判断に対しての評価は語るに値しない問題であり、自分の判断基準はどうしょうもなく正しいというか、必然ということなのです。