なぜ人は美を求めるのか―生き方としての美学入門 小穴晶子
ギリシャ哲学から仏教、そしてポール・リクールまで、さまざまなトピックが蛇行しながら流れていくが、タイトルの「なぜ人は美を求めるのか」という本流にまとまって行って大きな流れにになっているのかはよくわかりませんでした。
大学の講義のレジュメをもとに構成されているそうなんですが、哲学(美学)風味の随筆集として読むと業界用語も使われておらず、思想生活を含めた人間の暮らしと美しさを感じることの関連が見えるような見えないようなところはありますが、読んでいて楽しい本でした。