2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

好きなんだから好きなんだ

好きなんだから好きなんだというのを、例えば、あの色の出し方が好きなんだといえば、少しはわかりやすく伝わる。 かも知れない。

あたまがこむら返り

何を写して見せても、どのように写して見せても、写真そのものはつねに目に見えない、人が見るのは志向対象(被写体)であって、写真そのものではないのである。 バルト 「写真」というのはことば(概念)だから、見えなくて当たり前という話でしかない。ま…

これで終了です

11 「ストゥディウム」 「写真家」の神話は、もちろん「写真」を社会と和解させる(神話とは、そうした和解の役割をもつものなのである)ことを目指して(これは必要なことなのか?―もちろん必要なことである。「写真」は危険なものだからである)、「写真…

写真を見る視座

8 鷹揚な現象学 「観客」としての私は、ただ≪感情≫によってしか「写真」に関心を寄せなかった。私は「写真」を、一つの問題(一つの主題)としてではなく、心の傷のようなものとして掘り下げたいと思っていた。私は見る、私は感ずる、ゆえに私は気づき、見…

無秩序な好み

6 「観 客」(スペクタトール)その無秩序な好み 「私はつねに自分の気分を論じたいと思っていたのである。」p28 これは【カントによれば、私たちがある対象について“美しい”とか“醜い”(みにくい)と判断するとき、それは、快不快の感情に従っていると…