妄想写真叢書 4

妄想写真叢書 4 十巻 数量データから写真を見る 例えばいま写真を趣味とする人たちがどれ位いるのかを知りたくともデータが見当たらない、まともなデータはカメラの販売数くらいしかないのはおかしな話だと思う。カメラメーカなどは独自調査をしているのだ…

妄想写真叢書  3

妄想写真叢書 3 七巻 写真の考古学 古くから文字やイラストで記録するのが好きだった(ような)日本人の根底を掘り起こす。森山大道さんの「記録」ではないにしても、写真は残っても、撮った人はフエードアウトしてゆく写真の不思議さをも考察する。佐藤守…

妄想写真叢書 2

妄想写真叢書 全12巻 四巻 語られた写真史 というか写真評論を評論する。 職業写真家はクライアントによって評価されるが、写真評論家は誰も評価しない。 それは写真評論家のほめた写真のことなんて誰も気にしない現状を考えると,そういういうことなんだろう…

妄想写真叢書

妄想写真叢書 全12巻 一巻 蒼氓写真史 写真の大衆化とシンクロ(もしくはリード)していたコダックの社史からスマホ写真のリアルまで、普通の人たちがたどった草創期から現代までの写真と写真市場の変遷史。 二巻 カメラから見た写真史 例えばカメラのA化に…

手放すこと

私は主に自分のために写真を撮っている、言ってみれば自己満足するために撮っている。 にもかかわらず、ただただ美しいとか、好きだからというものだけを撮っていてもいい写真(自分が満足できる写真)が撮れるわけではない。 写真撮ることは何ものかを選ぶ…

世界の見方

写真はあなたや私の世界の見方を提示するための方法なんです。

夢の歌

夢の歌 チッペワ族 金関寿夫訳 おれは空のうえを 歩いている。 鳥に おれはついてゆく

サラ・ムーン

自分の創作のプロセスはシステムとして完成している気もするので、どうやってそこから逃げるか、外へ出られるかを考えます。いつも同じビジョンを使っていると、その中に自分が閉じ込められている気持ちがするんです。 サラ・ムーン サラ・ムーンと森山大道…

合う合わない問題

合う合わない問題 どんなにすぐれた作品でも、自分の感覚に合わないものはあるし、それはある意味仕方のないことです。 たとえば私は谷川俊太郎さんの詩はとてもうまいと思っていますが、あまり好きな詩人ではありません。 むろん数少ないプロフェッショナル…

普通の人が読める写真評論

カメラ君とデジおじさんの対話 カ 普通に写真を撮っている人は、写真とはなんだろうというような答えの出ない問いを問うより、いかにすれば自分の写真表現ができるかを問うことの方が生産的だと人が多い中で、写真評論家はどんな役割を担っているのですか。 …

カプリの牧人

カプリの牧人 西脇順三郎 春の朝でも我がシシリヤのパイプは秋の音がする幾千年の想いをたどり

写真評論

なんだかよくわからない写真は魅力的だが、なんだかよくわからない写真評論はトンチキである。 (むかしのメモより)

張り込み日記 渡部 雄吉

張り込み日記 渡部 雄吉 なんだか気になる写真集。 実際の事件捜査のプロセスを踏まえたドキュメンタリー写真なのでしょうが、虚実をないまぜにしたような不思議な味わいのある写真集です。 メインキャストとなっている中年の刑事さんがまるで名俳優の演技の…

意識する

意識する 要するに自覚的(写真を撮ろうと思って)に写真を撮るということなんでしょうが、大なり小なりみんなそうしているはずなので、写真を撮るときの意識する強度の問題になるようです。 また、意識するということは気づくという言葉に言い換えることも…

意識して写真を撮る

写真センスのあることが必要条件ではないとすると、写真を撮るためには何が必要なんだろう。 まず、必要なものはカメラ(フイルムカメラでもデジタルカメラでも、日光写真でも可)だと思いますが、これは私の写真の定義が「カメラを使って製作されたもの」と…

写真にセンスは必要か

写真にセンスは必要か あればいいのだろうが、なくとも困らない。 スタジオでジャガイモを撮っても撮り手によって出てくる写真は違うし、場面によって評価も異なってくる。 どのような写真を撮るかによって見方が違ってくるだろうが、多くの人がセンスのある…

なぜ人はいい写真が分かるのだろう

なぜ人はいい写真(好きな写真でも何でもいいよ)が分かるのだろう。 写真趣味や特に写真にこだわりを持っていない人であっても、写真の様々な違いがわかるのは確かなようだ。 たとえば私の撮った写真とティルマンスの撮った写真を並べて、どちらかをあげる…

ブロンド

275 「ブロンド」という言葉でさえブロンドという色を表しているように聞こえるのだから、写真に写った髪の毛がブロンドに見えることなど、それに比べたらなんとたやすいことだろう! p174 ウィトゲンシュタイン 色彩について

シーソー

写真と沈黙がシーソーしている

視点

視点 カ この文章全体のタイトルは「写真家の眼」ですが、それはシャーカフスキーさんの眼を通った写真ということなんでしょうか。 デ 何もしていないのに息が切れて最終回。そして、シャーカフスキーさん結局のところはどういう視点(眼)で写真を見ている…

テーマは時間

カメラ君とデジおじさんの対話 テーマは時間だそうです。 カ 写真と時間の関係とは。 デ まずシャッタースピードのことが思い浮かびますが、このあたりの技術論は私にはよくわからないので、ネットなどを参照いただく方が確実だと思います。 そして写真には…

フレーム

カメラ君とデジおじさんの対話 カ 次は「フレーム」です。では好きなことを語ってください。 デ 前の「細部」と「フレーム」は同じような気もしますが、まあ ええええがなのこころで行きます。 シャーカフスキーさんは自然や街には枠はなく、写真家はそれを…

細部

カメラ君とデジおじさんの対話 カ シャーカフスキーさんのいう「細部」について。 デ シャーカフスキーさんは目利きですが、説明はあまり上手ではないようで、ここで「細部」が何を意味しているのかはよくわかりませんでした。 文章の最後の方にキャパからの…

パースペクティブ

カメラ君とデジおじさんの対話 2 カ シャーカフスキーが挙げた五つの写真の構成要素の一つ「ものそれ自体」についてなんか述べよ。 デ 目とカメラという認識手段で世界を見るとき、それぞれの人が持つ視点(パースペクティブ)が現れるわけなんですが、それ…

カメラ君とデジおじさんの対話

カメラ君とデジおじさんの対話 カ もう年なんだからちゃんと構図を考えたりしてゆっくり写真を撮られてはいかがでしょうか。 デ デジタルの恩恵でとてもローコスト(使えばいくらでも天井知らずなんでしょうが)に芸術活動ができるので、アホみたいにシャッ…

なんだかなぁ

ほぼ読まずに書いてますので、そこのところよろしくお願いいたします。 日本は写真集の国である 金子隆一 写真にまつわるコラム集。 写真史的な知識の羅列だけで終わっている、ちょっと浅すぎる本。 中平卓馬論 江澤健一郎 写真家中平卓馬に関する評論集。 …

変身の歌

変身の歌 スー族 金関寿夫訳 おれは自分のことを狼だと思っていた けれど暗くなってフクロウが鳴き出すと おれは夜がこわくてたまらんのだ

うろたえる

ウィトゲンシュタインという名を声にだすとき 読んだことはあるけれど、聞いたことがないので うろたえる 対話のない世界は危険なこともある

追剥

僕の仕事にあらわれる引用は、のんびり歩いている者から確信をふんだくろうと、武器を手に飛び出す追剥みたいなものである。 ヴァルター・ベンヤミン この道一方通行路 p115

写真史

日本写真史 1845━2017年 レーナ・フリッチュ 〇いいところ ・大型の本で図録のサイズが大きく、ピックアップされた写真の点数も多いので楽しく眺められます。・短いが写真家のインタビューが掲載されている。(量、内容ともにおまけ程度なのが残念。…