ならず者たちのギャラリー・会社の人事 

ならず者たちのギャラリー 誰が「名画」をつくり出したのか? フィリップ・フック

画商をめぐるお話、西洋美術史を裏面からのぞいた本。


売れない画家が画商として働いていた時代から、近代の少し規模の大きくなった時代の画商という商売のお話。


読み始めは面白そうと思いましたが、ワンパターンな話がだらだら続くのと、浅い分析ですぐに飽きてしましました。分厚い本ですが、新書程度にまとめればよかったのではないかと思いました。


この本や関連事項に興味のある方は、画商・評論家・美術館・画家を描いてすぐれた美術制度批評となっていた、「稲賀繫美 絵画の黄昏  エドゥアール・マネ没後の闘争」をお読みになることをお勧めします。

 

会社の人事 中桐雅夫詩集


詩集です。


オーデンの詩の翻訳者として名前を知っていましたが、新聞記者さんだったとどこかで読んで、この面白くなさの一端が分かったような気がしました、小説はともかく詩を他人事のように書くのはなかなか難しかろうということです。


まったく面白くないので、読むのは時間の無駄となる詩集です。