視点


視点


カ この文章全体のタイトルは「写真家の眼」ですが、それはシャーカフスキーさんの眼を通った写真ということなんでしょうか。


デ 何もしていないのに息が切れて最終回。そして、シャーカフスキーさん結局のところはどういう視点(眼)で写真を見ているのかはわかりませんでした。


「写真家の眼」というより写真評論家(キュレーター)の眼がテーマなんでしょうが、文章が下手なのかどうかはわかりませんが、私はシャーカフスキーさんが何が言いたかったのかは理解できませんでした。


カ わからなかった理由は何なんですか


デ はいろいろありますが、シャーカフスキーさんがどのような視点(写真の見方、言い換えれば見るための方法論)を持っているのかが不明瞭だからだと思います。


世評の高い写真論、例えばバルトさんの明るい部屋は哲学的問題設定(自分の、おかあちゃんの写真、それもこの一枚の写真がなぜ私の胸を打つのか)を考えてゆく哲学的アプローチに支えられているように思えます。


ちゃんと読めば判るのかと思い少しづつ読んだのですが、結果は同じでした、シャーカフスキーさん自身の眼を解剖するようなコラムを書いていただければ面白い読み物になったのだろうと思いました。


カ あなたがアホやからわからなかっただけと思いますが、いかがでしょうか。


デ それは認めます。しかしMOMAの写真部門のディレクターという名前と、持って生まれた感覚、そして骨董屋さん的トレーニングによって支えられた眼はいいとして、写真を説明する能力はほめられたものではないようで、「写真家の眼」を精読してもせんないことだとは思いました。


ご覧いただきありがとうございました。次回は多少でも良くなるようにしたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。