細部

 

カメラ君とデジおじさんの対話


カ シャーカフスキーさんのいう「細部」について。


デ  シャーカフスキーさんは目利きですが、説明はあまり上手ではないようで、ここで「細部」が何を意味しているのかはよくわかりませんでした。


文章の最後の方にキャパからの「君の写真が良くないものだとしたら、それは十分に近づいていないからだ」という引用があるのでそういうことなんでしょう。


これはジャーナリスティツクな写真に関しては間違いではないと思いますが、写真一般に関してはどうでしょうか。


カ もう少し話を進めてください。


デ 写真がどういう使われ方をするかによって、写真の良し悪しは変わってきます。


写真を語ることのややこしさは、ジャンルごとに目指す技術と理念が異なるため写真一般としては議論がうまくかみ合ず、それが混乱を招く一因になるかと思います。


結局のところ写真はメディアであるため、ことばそれ自体を定義できないように、写真そのものを定義することはできないという、面白くないオチでおしまいにします。


*種本は「写真家の眼」序論という文章です。