またしてもベンヤミンさんを読んでみる

またしてもベンヤミンさんを読んでみる といってもいつもの複製時代の芸術作品だけなんですが、最近読んだ写真関連の本に引用されていて、ホンマにそんなこと書いてあるのと確認したかったためです。


残念ながら引用されている文章がどの部分であるのかはよくわかりませんでしたが、ベンヤミンさんの多くの文章がそうであるように、何かを決論づけるような決め台詞はないので、恣意的な引用になりがちではあります。


ベンヤミンさんの楽しいエッセイ(まさに試論)に正しい読み方などは、写真の読み方同様にないので、例えば複製時代の芸術作品をいくら精読しても迷路にさらに迷い込むばかりで、何かを得るということはないようです。


たとえば、オーラ(アウラだ)とは要するに「何かいい写真だ」とか「何かを感じる」とかの「何か」と同じようなものなので定量化は難しく、ベンヤミンさんの読み手にできることはベンヤミンさんの発見したなんやかんやを、自分の手で検証して行くことになるのでしょうか。