また、写真の本2冊

写真はわからない 小林紀晴


無理に分類すれば写真入門か、下の本と同じ写真の読み方になるかと思いますが、内容は薄くきわめて凡庸な本だと思いました。


自身の写真家経験の記述がメインとなっているのと、素直な文章がいいところだと思いますが、新書版でそれほど高くないにしても買う価値はないようです。

 

「現代写真」の系譜 圓井義典


いつも同じような著名写真家を並べないと商品として成立しないのでしょうか、不思議です。


むろん中ではいろいろな写真家が登場しますし、新しい視点やトピックもあり、戦後写真史としても盛りだくさんの内容ですが、系譜といえるような流れは今一つよくわかりませんでした。


同じ新書版ですが上の本に比べると元手が掛かっているようですが、いろいろな事象や名前が出てくるものの、特段類書と異なった視点の写真(史)の本とは思えませんでした。