制度論

 

「美術館はスポンサーに働きかけるために文化的権威と信用が必要なのです。そして画家も同じでしょう。かくて依存のあらゆる回路ができあがります。画家たちは市場に出ていくためにも、公的な援助を得るためにも、美術館で展示することを必要としています。美術館はスポンサーを得るためにも、公的決定機関から評価される必要があるわけです。こうして圧力と依存が交叉した全体ができあがり、たとえ抵抗があるとしてもこのような構造が機能し続けるわけです。」


ブルデュー  自由‐交換―制度批判としての文化生産

 

ブルデュさんはどこかで社会学は制度批判の学であると言っていたような、いなかったような。