ファインアート写真の見方 福川芳郎
写真を売りたいと考えている人にとっては優れた手引きとなる本だと思いました。
高く売れる写真が良い写真であるとは限らないものの、これはこれで納得の行く考え方だと思いますし、写真マーケットなどに関してもイメージだけではなく、数字として挙げられているなど類書にはない説得力のあるものとなっています。
限界芸術論*やゆらぎ理論などおまけと評価基準などのややこしい問題はおいておいて、話のタネになるようなトピックも多く記載されていて楽しめますし、新しいことはほぼありませんが、まとまりの良い読みやすい数少ないまともな写真関連の本でした。
*私は桑原武夫さんの第二芸術と同様に限界芸術などというものはないと思っています。