仏教サイコロジー 藤田一照 プラユキ・ナラテボー

仏教サイコロジー　藤田一照　プラユキ・ナラテボー

対談という形式が、主題を深める「問い」の提示と、「問い」への解答を出すための思考の過程を表現したものであるとすると、この本は藤田さんの繰り言がメインのものでしかないと思いました。また、これからの仏教というところから見れば、藤田さんの禅はなんだかんだ語っておられるものの、目指すものが相変わらず古臭いままで、変わるのは難しいように感じました。一方プラユキさんの仏教は、世界への開かれ方においてこれからの仏教として可能性があるように思えました。