自問自答2

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自問自答2


問い (美的)感覚は鍛錬で手にすることはできるのか。
答え  むろんあるレベルまでは可能だ。バウハウス的な教育メソッドのようなものがあれば、もう少し積み上げることはできるようだ。
問い あるレベルてどれ位。
答え それを職業として食べて行けるくらいだ。ただ、野球選手に例えると佐々木や清原〈古、大谷選手と言え)が特権的肉体を持っているのと同じように、どうしようもなく優れた(美的)感覚を持つ人がいるのは確かで、そこに行くのはなかなか難しいだろう。
問い 食べることができる とは
答え デザイナーやカメラマンのようにある程度確立した職業分野で食べて行けるということで、美術家(あるスタイルを持った作品を販売して、なんとか生計を立てれる人-ひどい定義だ-)のことではない。
問い デザイナーと画家の違いは
答え 納期のあるなしと、クライアントの違いだ。表現に向かって考えることはおなじだが、例えば広告でいえば、デザイナーは商品を販売するための広告システムの一部にすぎないので、どうしても不自由な世界になる。
問い それは美術制度論的な話か
答え 違う、どちらかというと感性学=美学の分野となるのだろう。例えば美人という言葉があり、その意味を多くの人が納得するのはなぜかということだろう。
佐々木健一 美学への招待 第2章 センスの話
センスのない自問自答は続く だろう。