空の思想史 立川武蔵
「空」やら「悟」やら、訳の分からないものを掲げるブッダを基とする教えがなぜ宗教となったのか、それが知りたい。
著者はこの本の中でなにを問うているのか、整理整頓は基礎だと思うが、今の時点での解釈も聞いてみたい。
中論 帰敬序 中村元訳
何ものも消滅することなく、何ものもあらたに生じることなく、何ものも終末あることなく、何ものも常恒であることなく、何ものもそれ自身と同一であることなく、何ものもそれ自身において分かたれた別のものであることはなく、何ものも来ることもなく、去ることもない、戯論の消滅というめでたい縁起のことわりを説きたもうた仏を、もろもろの説法者のうちでの最も勝れた人として敬礼する。
それにしても龍樹の帰敬序は何とも魅力的な仏教詩だ!!