喪の日記  ロラン・バルト

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喪の日記  ロラン・バルト

「明るい部屋」への長い長いイントロダクション‼    バルト死後30年たって刊行された本。

11月10日
「がんばって」と人は言う。だが、がんばる時とは、彼女が病気で、私が彼女の苦痛や悲嘆を見ながら看病していて、そして気づかれないように泣かねばならなかったときである。そのつど、決断や容態を受けとめねばならなかった。それが、がんばるということだ。---今では、がんばるとは、生きたいと望むという意味になっているらしい。それなら、ほかの人たちは充分すぎるほどもっている。P43