僕は、写真がよく分からなかった

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素敵なダイナマイトスキャンダル 末井昭


僕は、写真がよく分からなかった。「あの人は写真がよく分かっている」なんて言うのを耳にして、写真が分かる、分からない、ということはどういうことなのだろうと考えた。結局、言葉なのだった。写真を見て、そこからどれだけの言葉を引き出せるかが、写真が分かる、分からない、なのだ。要するに、写真は写真論のために存在しているようなものなのだ。  写真時代の時代 p139


「写真時代」や「ウィークエンド・スーパー」というエロ&写真雑誌の発行者、編集者として名をはせた末井昭さんの自伝的コラム。


雑誌メディアと写真の親密な関係の時代はすでに終わっているようだが、ステキな写真の時代だったころの証言として読むととても趣深い読み物でした。


そして、アラーキーのことを知りたい人は飯沢さんの「アラーキー」なんて本を読むより、この本を読むことをお勧めします。