伝えたいもの

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伝えたいもの


写真で伝えたいものがあるとすれば、「私の眼はこの街(世界)を今現在こんな風に見ていますよ」という風なもので、何ものかを喚起したいということはなく、きわめて個人的な視点を提示しています。


では、それをだれに伝えたいのかというと、一番ベーシックなオーディエンスである私自身が最初に来るのは当然ですが、次いで写真を見ていただいているSNSの読者の皆さん、たまに企画展などで展示するギャラリーのお客さんとなります。


ビビアン・マイヤー的な写真生活の仕方も素晴らしいとは思いますが、やはり見ていただけることはうれしいしありがたいことなんで、今後ともよろしくお願いいたします。


また、例えばユージン・スミスの「カントリードクター」を読んでいると、写真というメディアからはジャーナリステックなものと捉えることが多いと思われますが、私がこの写真からから受け取れるイメージは文学的ともいえるもので、静かだが豊かな物語があるように、人それぞれ多面的でいろいろな世界があることを伝えられればいいかなとも思っています。