ポケットフォトシリーズ
このシリーズはどうやら12冊(12人)で終わってしまったようだ。印刷も編集も今一つだが安いし、写真作家の概要を知ることができるのはいいことだ。
みなさんご存じの方ばかりではありますが、一行コメントをつけておきます。
ルイス・キャロル 1832~1898 写真創成期からこんな趣味人がいた。このタイプの写真はもう撮れないだろう。
マン・レイ 1890~1976 人も物もオブジェ的に扱う写真。まだ、技術が生きている時代だったのか。
アンドレ・ケルティス 1894~1985 アート志向の写真から、ジャーナリスティクな写真まで、昔の写真家はオールラウンダーだった。
ビル・ブラント 1904~1983 基本的には報道写真的アプローチの写真。
アンリ・カルティエ=ブレッソン 1908~2004 いい写真だから有名なのか、有名だからいい写真なのか。
ロバート・キャパ 1913~1954 つくられたロバート・キャパ神話の主人公。どうなんだろう。
ヘルムート・ニュートン 1920~2004 ギミックてんこ盛り。ファションブランドと写真家の共犯関係は面白い。
ウォーカー・エヴァンズ 1930~1975 ストレート・フォトは歴史的記録としては生き続けるだろうが、アートとしてはどうなんだろう。
ドン・マッカラン 1935~ リアルな戦場カメラマン。フランシス・ベーコンを撮つた写真を見てみたい。
荒木経惟 1940年~ 写真やアートの豊富な知識に、偽悪的なスパイスを振りかけた写真が多いが、普通の風景写真が好きだ。
サラ・ムーン 1941~ ファション業界や広告業界とのコラボがなければこの写真のスタイルは作れないだろうが、面白かったの
は確かだ。
マグナムフォト メンバー紹介写真集。こんなにたくさんの人が所属していることに驚いた。でも、これは必要のない本だ。